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瞑想時の呼吸観察の方法 瞼と眼球を使ったトレーニング

前回は瞑想時の呼吸の重要性についてシェアした。

私達の意識は止まっているものよりも動いているものに意識を集中しやすいという話だった。

しかも呼吸は無意識の層に働きかけることが出来るので、古今東西の瞑想技法において呼吸への集中使われている。

前回の話

座らない瞑想と呼吸の重要性と8秒の脳

 

今日はその話の続きで、では具体的にどうやって呼吸を使って瞑想していくかの話s。

呼吸を使う方法2パターン

ちなみに、呼吸を使うといっても2種類ある。

  • 呼吸の長さや深さを意識的にコントロールする
  • 呼吸は自然に任せてただ観察する

という風に分かれる。

呼吸の長さや深さを意識的にコントロールするというのはヨガで多用されていて、いわゆるプラーナヤマと呼ばれているもの。

エネルギー体の活性化や浄化に

鼻の左右を交互に押さえて呼吸したり、呼吸を止めたり長さをコントロールしていったりする。

また、話は少し脱線するがプラーナと呼ばれるエネルギーを吸収したりアストラル体やエーテル体(もしくはそれ以上の体)を浄化したり強化したりする際も呼吸が使われたりする。

私達のこの身体や身体を包んでいるエネルギー的なボディを浄化したり強化する方法は沢山ある。

食事からエネルギーを吸収したり、体の形からエネルギーを吸収したりする方法があるが、呼吸が最も手軽というかポピュラーだと言える。

例えば今あなたは眠くて頭がボンヤリしていたとしよう。

これを解消する為に通常はコーヒーを飲んでカフェインを脳に送りこんで覚醒作用を起こすわけだ。

しかし、カフェインを摂取しなくても呼吸によって脳を覚醒させることが出来る。

一例を挙げるとカパラバティ呼吸というのがある。

カパラバティ呼吸

カパラバティとは「光る頭蓋骨」というような意味で実際にイメージと併用すると目の前というか頭の部分が明るくなったりする。

やり方には色々なポイントがあり長くなるのでここでは触れないが、とにかく頭部がスッキリする。

次に呼吸の長さや強さはコントロールしないで自然に任せて観察する方法。

ただ呼吸を観察する方法

先ほどのコントロールする系が瞑想の前によく使われているが、こちらは瞑想中に多用されている。

前回のお話で私達の意識の深い層に降りていく際に命綱として使う役割を果たすものだ。

なぜ呼吸の強さや長さをコントロールしないで自然に任せているかというと、呼吸の強さや長さは自動的に体が調整しているので、それに任せられば良いという考え方。

でだ、ここからが今日の本題だが…

「どうやったら呼吸の観察をうまく出来るのか?」

という部分を見ていこう。

「リアルさん、そんなの簡単でしょ?ただ息を観察すればいいんだから」

と思うかもしれないが実はここが難しい。

握り8年

何事にも言えるがシンプルなものほど奥が深いというか難しい。

例えば寿司職人の世界では寿司を握るのに…

「飯炊き3年握り8年」

というような諺ではないが、何だかんだ言って寿司を握るだけで10年くらいはかかると言われている。

私達素人から見れば、あんなのただ握るだけじゃないかと思うかもしれないが、様々な要素を考慮すると一流を目指すのだったらそのくらいかかるのだろう。

大山倍達曰く

握りで思い出したが、空手の世界でもかの有名な空手バカ一代のモデルとなった大山倍達は…

「いいか君たち、空手は、立ち方3年握り3年突き方3年で9年やらないと空手の門に入った事にならないよ!」

と言っていたらしい。

これも拳なんてただ握ればいいじゃないかと思うかもしれないが、体力や筋力や技術や経験を考慮すると拳を本当の意味で握れるようになる為には6年以上かかるんだろう。

シンプルなほど難しい

瞑想時の呼吸も一緒で、呼吸なんて簡単だろうと思うかもしれないが実はなかなか難しい。

なぜなら、意識と直結しているだけに呼吸を極めれば意識も極めるという言い方はなんだが、いわゆる通常の意識とは違うモードになっていくわけだ。

では具体的にどうやって呼吸を観察していくのか?

息と体と意識

これにも色々な方法があるが、言ったら基本は同じというか構造的な話をしていこう。

まず最初に私達の身体や意識のメカニズムとして…

  • 意識をフォーカスすると細かい部分が視えてくる
  • 細かい部分を視ようとすると動きがユックリとなる
  • 動きがユックリしてくると意識もユックリしてくる

という性質がある。

今回は呼吸の話なのだが、最初は呼吸では少し難しいので実験として瞼を使ってトレーニングしていく。

瞼と眼球のトレーニング

今、あなたは無意識のうちに瞼を瞬きしていると思うが、ここの動きをコントロール・観察していく。

ステップ1

まず、瞼に意識を持っていく。

普段はあまり意識していないと思うが、あまり強く集中する必要はないが瞼に軽くフォーカスする。

ステップ2

瞼をユックリと閉じる。

速度は10秒くらいかけて閉じる。

ステップ3

次に瞼をユックリと開ける

速度は同じく10秒くらいかけて開けていく

ステップ4

1〜3を3回繰り返す。

この間に瞼の動きを観察すると共に意識の状態も感じとっていく

次に眼球を動かしていく

ステップ5

目を閉じた状態でユックリと右を向く

5秒以上かける

この時、自然と眼球がストップする地点がある

動かせばもっと右にいくが、自然に止まる地点でストップする

ステップ6

眼球がストップした地点から元の位置にユックリ戻していく

5秒以上かけて

ステップ7

もう一度右に行って帰ってくるを繰り返す。

ステップ8

終わった後に今の体と意識状態をチェックする

意識次第で瞑想の導入に

というように、軽く導入として体の動きの速度を落とすと意識がどう変化するかの実験を紹介したが是非やってみて欲しい。

呼吸で腹部の観察をする場合もただ呼吸を観察するか、瞼のワークと同じような繊細さで観察するかでは結果がかなり違ってくる。

今回は瞼や眼球の動きを使ったが、どのような動作や感覚にしろそれを微細な注意力を持って繊細に行うことにより瞑想状態がやってくる入り口となり得る

続くかも。