前回、TM瞑想のはなしが出たのでその体験談を書いてみる。
私がTM瞑想を知ったのは確か15歳前後。
今から約40年前の話。
UFOと宇宙
当時、UFOと宇宙という雑誌があった。
そのインタビュー記事にダグヘニングというアメリカのマジシャンがTM瞑想を大絶賛していたので・・・
「俺、これやるわ」
と思ったわけだ。
ちなみに、当時は現在とちがって何か瞑想を習おうとすると極めて選択肢が限られていた。
TM瞑想のほかには・・・
・シルバマインドメソッド
・桐山氏の阿含宗
・本山氏のヨガ
あとは沖ヨガとか、伝統的なものとかそんな程度しかなかった。
あと、本としては高藤聡一郎の仙道とか、リードピータとか大沼氏の魔術とかはあったが気軽に習えるところとしては限られていた。
だから、独習としては12歳から瞑想していたが、足を運んで習いに行った最初がTM瞑想ということになる。
TM瞑想を習う
18歳の時だった。
場所は渋谷だったと思う。
説明会ではスーツを着た比較的若めの男性2名。
TM瞑想についての解説を受けた。
「これは科学的なメソッドです」
という事を生理学的な観点や脳波のデータなどで説明していた。
「なるほど、俺やるわ」
と思って、説明会の後に申し込む。
確か当時は金額は3万円だったと思う。
「受講したい方は次来る時にお花と果物を持ってきてください。」
と言われて・・・
「花? 果物?」
と思ったが、まあ、いいかという事で当日は家からキューイを持っていって町田の駅前で花を買った。
渋谷のTMセンターについて、いざマントラをもらう運びとなった。
部屋に入ると祭壇があり、儀式が始まりそうな予感。
お花と果物を渡してスタンバイ。
プージャが始まる
案の定、TMの先生がいきなり聞いたことがない言語で祭壇に向かって唱え始めた。
「ヤバイ、ヤバイところへ来てしまった」
と一瞬というか祈りが続く数分思った。
祭壇に向かって祈りを唱えていた先生が私に向き直って近づいてきた。
「○○」「○○」
です、唱えてみてください。
という事でマントラを頂く。
ちなみに、最初に祭壇に向かってお祈りするのはインドの伝統でプージャという。
これをする事によって、様々な祝福が流れ込んでくるわけだ。
この辺の話はまた次の機会にしていこう。
という事で、以上が初めて瞑想を習った時の体験。
「リアルさん、それでどうだったんですか?」
という質問もあると思う。
呼吸が止まる
初回はこれといった記憶というか感想は無かったが、家に帰って何度か実習すると・・・
「何だこれ?」
という感じに。
何だこれというのは、TM瞑想をするといくつかの現象が起こるわけだ。
まず、最初に思考が静まる。
これは独習していた瞑想でも同じなのだが、次に呼吸が停止する。
呼吸が停止するといっても、別に計測機で計ったわけではないので厳密にいうと違うかもしれないが、とにかく主観的には停止する。
どのくらい止まっているか、自分で途中目を開けて
時計でチェックすると1分くらいは停止している。
「う〜ん これは・・・」
ということで、その後も色々な体験はあるのだが、最初はそういう体験というか感想だった。
結局、時間をかけてTMシディ・テクニックといわれるものまで最終的には習得するわけだ。
だから、本物かどうかとか、効果があるかどうかという質問に対しては、別に関係者では無いが習った立場から言えば・・・
主観的には本物だと思うし効果もある
と言える。
向き不向きの見極め
ただ、この辺は向き不向きというか、カルマというか、とにかく個人差はある。
これはスポーツでも音楽でもなんでもそうだが、万人に向いているというものは無いとは言わないが少ない。
では、自分に向いているいないはどうしたらわかるのか?
これは瞑想に限らず大体の事について言えるかもしれないが・・・
・それに対して興味がある
・縁がある
・出会った結果、なんらかの感触がある
・やっていて楽しい
・自然と無理なく出来る
というような要素があれば向いているといえる。
だから、興味があってやるんだったら少なくても1〜3ヶ月くらいはコンスタントに実習するのがオススメ。
もちろん、1〜2回で
「これだ!」
となる場合もあるが、やっている事が本物かどうかはともかく、こちらがそれに対してエネルギーを注がないと、そもそも自分に才能があるのかさえもわからない場合が多い。
という事で今回は・・
「TM瞑想ってどうなんですか」
の質問に答えてみました。