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ナマハゲとペーター

前回は福島の古民家でリトリートに入って幽霊らしきものを見てしまった話だった。

前回の話はこちら

今日はその続きから。

こういった幽霊的なものは、上座仏教ではペータ(peta 死者・餓鬼)という言い方をする。

伝統的な瞑想修行では瞑想する前に祈りやチャンティングをするが、これらは儀式としてするというよりは場を整える、波動を整えるという働きがある。

どういう事かというと、その辺のカルチャーセンターやスポーツクラブでやっているヨガや瞑想ならともかく、ある程度本格的な瞑想をしようと思うと、どうしても別の次元へ波動的につながりやすくなる。

わかりやすく言えば霊的な存在。

神々

天使

ペータ(餓鬼系)

その他

に繋がりやすくなるわけだ。

厳密に言えば瞑想をしていなくても、私達は常に見えない存在や波動と一緒なので、知覚出来ないだけで常にそういった別次元のものと一緒とも言える。

ただ、前にもお話したように意識と身体のバランスを調整することにより、比較相対的に意識の存在比重が上がると、波動を感じやすくなったり目に見えない存在とコンタクトしやすくなる。

だから、祈りやチャンティングは・・・

「良い波動や存在」

と繋がる為に必要不可欠な手順だと言える。

プロテクトされる。

そうでないと、私が体験したような・・・

「ペータ的(あまり良くない波動や存在)」

に繋がってしまうケースが多々ある。

私は霊能者ではないので、普段は霊的な存在は見えないのだが集中が高まった状態(リトリート中)などは時折遭遇する。

これは良い存在もそうでない存在もだ。

あとの方でも詳しく解説する予定だが、とにかくこの辺の波動を合わせプロセスが非常に重要になってくる。

最重要といってもいい。

だから、私が主催しているitの講座などでは、この周波数を合わせるのをメインで取り入れている。

それがあるのと無いのとでは全然違う。

瞑想修行において上達のファクターは色々ある。

例えば・・・

・生まれ持った才能

・どのような知識があるか

・どのようなテクニックをマスターするか

・どんな教師にどう習うか

など色々あるが、この波動を合わせるプロセスは超重要。

ということで、空中で歩く霊を見た翌朝は、昨夜の事は無かったことにして、気をとりなおして瞑想をする。

福島の古民家は環境的には素晴らしかった。

大自然の中の古民家なので旅行気分。

また、料理も板前の方に作って頂いて絶品。

リトリート中はある意味、食べることが楽しみというか息抜きになるので、飯が美味いと有難い。

ただ、この辺のテクニックというか瞑想技法が甘かった為、結論から言えばこの時のリトリートは大して瞑想が深まらなかった。

どういう事かというと、食事でリラックスしてしまう程度の瞑想(気づきとサマタ力)ではダメダメだからだ。

気づきの継続が途絶えてしまっている。

24時間、真剣勝負のつもりで一瞬たりとも気を抜いてはいけないのが本質であることをこの時は知らない。

この辺も後で詳しく解説するが、とにかくこの時は私の瞑想の技術も意識も低かったので深い瞑想には入れず仕舞い。

ただ、不可思議な現象は続いた。

昼間でも瞑想していると、何かが額や頭にタッチしてくる。

「あれ? おかしいな?」

瞑想中は触覚が敏感になるというのは良くある。

体の一部がピリピリしたり。

圧を感じたり。

今回もそうかと思ったが、なんかおかしい。

「変だな、リトリートだしお坊さんが3人もいるし、チャンティングもしているし浄化されているんだよな」

と若干の不安を覚えたが、細かい事は気にしないでヴィパッサナー瞑想のリトリートは続いた。

問題はだ。

このリトリートが終わってから。

福島でのリトリートが終わって、家に帰って眠りについた。

その時、それが起こった。

俗にいう「金縛り」である。

金縛り自体は珍しい事でないというか、色々とケアをしているので当時は滅多に起こらないかった。

しかし、この時の金縛りはヘヴィーである。

だいたい、金縛りの前には予兆がある。

寝入り端になるケースが多いのだが、なんとなく部屋の空気感が変。

「あれ、嫌な予感するな」

と思う間もなくフリーズする。

その時・・・

藁のマント(ケラミノ)状のものを纏った私の上にのしかかって圧を加えてきた。

かなり乱暴。

「なんだ、このナマハゲみたいな奴は」

と思い・・・

「トリャー!!!!」

とキックする。

私の経験上、ペータ系のものは気合とキックとパンチで追い払うことが出来る。

まあ、体を動かすことにより体に意識のフォーカスが戻る作用もあるのだが、こういう時は気合が一番大事。

「スーッ〜」

とナマハゲっぽい存在は消えていった。

「なんだったんだろう?」

と思ったが、その時腑に落ちた。

「福島の古民家のアレである」

あそこで繋がってしまって、霊的な存在が付いてきたとも言えるし、繋がってしまったとも言える。

幸い、大した因縁は無いのでこの程度で終わったがこの時、波動を合わせることがいかに重要か身に染みた。

特に瞑想修行やリトリートでは超重要

ちなみに、近年流行している「マインドフルネス」はこの部分を除去したものになっている。

まあ、一般レベルでの普及を考えたら、こういった宗教・霊的な部分が抜けてしまうというのも致し方ないとは思う。

とにかく福島でのリトリートは残念ながら瞑想は深まらず、ナマハゲのお持ち帰りまでしてしまったわけだがこの後、気づきの領域の深淵を覗くことになる。

つまりA覚醒意識の強さ・インパクトをTMシディとは別の形で体験する事になるわけだ。

次にどうやって覚醒意識が深まっていったのかを体験談を元にみてみよう。

続く・・・