今日は動画の補足で「見ると離れる」について。
ご質問の内容は
「悩みや執着をなんとかしたいです」
という内容。
悩みや執着から離れる2つの方法
やっぱり私達は色々なものに悩んだり、執着したりするものだ。
ある意味それが人間というものなのだろう。
しかし、適度にといったら変だが悩んだり何らかに執着(こだわり、忘れられない)するなら普通だが、それが一定のレベルを超えると厄介になってくる。
動画では方法として2点お話した。
1 それを見る(自覚)。
2 体験しつくす
まず、1のそれを見るについて。
なぜ距離が出来ると消えるのか?
見ればそれが弱くなったり消えるということについては若干の説明が必要だ。
例えば、あなたはドラマを観ているとする。
毎週金曜日にやっているドラマ。
毎週欠かさずに夢中になって観ている。
しかし、事情があって1回見れなかった。
次の週も観れなかった。
そうすると、2つの事が起きる。
「あ〜 観れなかった! 絶対に観たかったのに!」
と執着が強まるタイプ。
もう一つは・・・
「あれだけ夢中に観ていたのに、なんだか興味が無くなってきたわ」
というタイプ。
これはドラマの回を飛ばしたことにより、話についていけなくなったという事もあるが、時間をおいたから興味が持続しくなったわけだ。
意識の慣性
今はドラマで説明したが、他の事でも一緒。
これはどういう構造になっているかというと、意識にも慣性の法則というべきものがある。
・動き続けるものは動き続けようとし
・止まっているものは止まり続けようとする
一定の習慣であれ行動もいったん距離をおく、つまり離れることによってその動き続けるエネルギーが無くなる。
この距離をおくというのが「見る」ことに相当するという話。
見る為には対象との距離が必要で、その距離が出来たことにより・・
「ニュートラル」
になった結果、執着から離れられるという話になってくる。
体験しつくす
あとはどれだけその対象に対してのエネルギー(カルマ的な因子)があるかによって、どれだけ見ればいいかが決まってくる。
エネルギー(カルマ的な因子)というのは、例えばの話。
食欲が抑えられなくて困っているとする。
体重が増えて健康診断にも引っかかる。
そういう場合は「見る」だけだとなかなか難しい。
見るだけでなく、他のどんな方法も難しい。
その場合は2の方法。
「体験しつくす」
が必要という話になってくる。
食欲で説明すると、あなたは食べる事が大好きなグルメだったとする。
医師からの宣告
しかし、体重は増えるわ、体の調子が悪くなるわで健康診断を受けると検査で引っかかる。
そんな生活が何年も続く。
ある日、仕事中に倒れて病院へ搬送される。
そこで医者に・・・
「今のままだと、あと2年です」
と宣言される。
そうなって初めて、本気で生活習慣の改善に取り組める。
つまり今までの自分の諸々を見直す(距離が出来て)事が出来るわけだ。
みたいな話は良くある。
それが必要だった
このケースだと・・・
・美食家で食べるという経験
・それによって満足する
・体の調子が悪くなる
・ダイエットしようとする
・失敗する
・それを繰り返す
経験が必要だったわけだ。
更に・・
・医者によって最終的にダメ出しをされる
というフィニッシュを体験する必要があった。
そこまで来て、初めて「見る」つまり距離をおいて客観的に取り組みをスタートさせる状態になったと言える。
今、食欲やダイエットで説明したが、だいたい全ての事についてあてハマる。
・恋愛や人間関係であれ
・仕事であれ
・心のクセであれ
大なり小なりこういった「経験のプロセス」が必要になってくる。
ある意味、それをこの体をもって体験しに来ているのが私達人間だとも言える。
だから、もし、あなたが何らかの悩みを抱えていたとしても、それはプロセスだと考えよう。
それがある事によって、将来的に何らかの意味があるし・・・
「ああ、この為にこういう事が起こったのか」
「私にはこの経験が必要だったのかもしれない」
という納得が得られるようになる。