忙しくて後で読みたい場合はLINEに登録してください(こちらをクリック)

椅子と瞑想 結跏趺坐は膝に負担がかかる

前回はスチールケースという椅子が来たという話をした。

この椅子に座った感想としては・・・

「かなり重厚感がある椅子だな」

というもの。

実際に20Kgあり、かなりガッシリした印象。

この椅子に座って早速閃いた。

「これで瞑想(胡座その他)出来るんじゃないか?」

という事。

椅子で瞑想

 

実際にやってみたら、予想以上にフィットする。

本格的な座法には向かないかもしれないが、普通に胡座をかいて座る分には申し分無い。

特に背もたれがライブバックという機能がある。

これは背骨に合わせて背もたれが変化するというもので、普通の椅子よりしっくりくる。

あと、意外と肘掛けがいい。

アジャスタブル肘といって、かなり自由度が高い肘の置きぐいあが設定出来る。

椅子の上で胡座をかくのに最適。

「リアルさん、椅子に座って瞑想するなんて邪道じゃ無いですか?」

という話もあるかもしれない。

坐法は膝に負担が

確かに厳密に姿勢や座法が決められているメソッドのものだと、やっぱり床に座った方がいいかもしれない。

しかし、マントラ系やそこまで座法にうるさく無い形式のメソッドなら、椅子に座るというのは全然ありだと思う。

これは意外に盲点なのだが、瞑想の座法で結跏趺坐(けっかふざ)とか半跏趺坐(はんがふざ)というものがある。

ああいった座法は確かに良いのだが、実は長時間の瞑想には向かないケースが多い。

大きな理由としては・・・

・日本人の体型に合っていない

・膝を痛めやすい

というのがある。

日本人の体型に合っていないというのは、あの座法は足が長くて柔軟性の高い人向き。

インド人と比較して日本人は足が短く、なおかつ柔軟性が低い場合はあまり結跏趺坐は向かない。

せいぜい半跏趺坐がいいところ。

膝を痛めやすいというのは、若い時はいいが年齢が上がってくるに従って、熱心に座を組めば組むほど膝に負担がかかってくる。

結果、痛くて座れないとか歩くのに支障が出てくるとかの話になってくる。

という事で本来の座禅では膝に負担がかからないようなあぐらに近い形が推奨されている。

という事で、楽に座れるんだったら椅子でもいいじゃないかという話になってくる。

ただ、注意点として2点ある。

・リクライニングしすぎない事

・手足は閉じる事

リクライニングに関しては、人によってはこれで寝てしまいがちになるという事と、エネルギーが立つ瞑想状態には適さないという事。

エネルギーが立つ

エネルギーが立つというのは、瞑想のサマタ力(集中力)が上がってくると自然と背筋が真っ直ぐになってくる。

寝た姿勢では瞑想しずにくくなってくるわけだ。

だから、普通の瞑想は背骨がある程度立った状態にキープ出来た方が良い。

次に手足は閉じるだが、先程の座法でもそうだが、どちらかというと手や足は広げた状態より閉じた状態の方が集中しやすく出来ている。

結跏趺坐を組む必要は無いが、あぐら程度は組んだほうが良い。

手もダランとしているよりは両手を組むか閉じるかムドラーでもしていた方がしっくりくるハズ。

という事で、この2点さえ意識出来ていれば椅子に座った瞑想も全然ありだと言える。