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瞑想の座り方 結跏趺坐(けっかふざ)で座った方がいいの?

瞑想の姿勢について。

よく聞かれるのが…

「どのような姿勢で瞑想したらいいのですか?」

という質問。

これはあなたが行っている瞑想の体系によって違ってくる。

2つの瞑想座法

座ってする瞑想の姿勢をざっくり分けると…

・姿勢が決まっているタイプ

・それほどうるさくないタイプ

の2タイプある。

姿勢が決まっているタイプは日本の座禅とかヨガなどに多い。

結跏趺坐(蓮華座・パドマアーサナ)

結跏趺坐(けっかふざ)や半跏趺坐(はんかふざ)など見たり聞いたりしたことがあるかも知れない。

曹洞宗サイトより

https://soto-hse.jp/recommend/manner.html

これらの座法はヨガなどでも採用されているというか、元々はヨガが元祖なのだろう。

言ったら、この座法を快適に行う為にハタヨーガなどで体を柔軟にしたり浄化したりするという面もある。

体が柔軟な人はやってみればわかるが、確かにこの座法は体が安定する。

特に結跏趺坐(パドマアーサナ、蓮華座とも言う)は安定する。

また、エネルギーも活性化しやすい。

パドマアーサナとフライング

エネルギーが活性化しやすいと言うのはどういうことかというと、例えばTMシディというTM瞑想でスートラを使ったりフライング(ポッピングともいう)をする時に言われたことがある。

「フライングする時は可能であればパドマアーサナで行ってください」

とインストラクションされた。

試しにパドマアーサナで行ってみると、2〜3倍エネルギーが増量してフライングも激しくなる。

つまり、姿勢や足の組み方によってエネルギーの集中度や流れが違って来るわけだ。

これは人にもよるが、慣れるとパドマアーサナで座っただけでフライングが発生するようになってくる。

フライングが発生するということは意識もそれに準た状態になっていくということだ。

まあ、フライングと言っても空中に浮いて停止するわけでなく、ポンっと跳ねてすぐ落ちるわけだがとにかく座法によってエネルギーが活性化するのは間違いない。

ただし問題的もある。

膝への負担

結跏趺坐のように足を組んで行う方法は足や膝に負担が大きいということだ。

特に足が長くて細い西洋人やインド人と比較して私達東洋人はこの点で不利になる。

訓練すれば比較的長時間座ってられるようになるかもしれないが、50歳以降に膝を壊す人が多い。

かく言う私も1年前は出来ていたが、ワンちゃんを介護する時に無理な姿勢が祟って膝を痛めてしまってから結跏趺坐が出来なくなってしまった。

このような膝を痛める確率が高いので、禅宗などではあぐらに近い足を重ねない座法を採用して足の負担を軽減しているところもある。

と言うことで結跏趺坐をするメリットもあるがデメリットも存在すると言える。

意識を形で導く

また、足の組み方の他に…

  • 腰椎の入れ方
  • 丹田の意識の仕方
  • 頚椎の意識の仕方

などいくつかポイントがあるが、座法をカチッと行うメソッドの場合は留意的が多い。

これもメリットとしては姿勢さえ決まれば意識もそれに伴って整っていくと言うことが言える。

デメリットとしてはなかなか正しい姿勢で座るのが難しいという事。

また、姿勢にだけ意識がいってしまって全然瞑想に入れないケースもある。

姿勢にこだわらない方法

次にそれほど姿勢にこだわらないタイプの方法。

これは有名なところではTM瞑想などもそうだし、禅でもそれほどうるさくないタイプのところもある。

考え方としては…

「一定の瞑想状態に入れば自然と背筋がまっすぐになる」

と言うことが言えるからだ。

エネルギーが立つ

TMなどのマントラ瞑想にしても、ある程度の瞑想状態になってくるとエネルギー感が増して背筋をまっすぐにしたくなってくる。

主観的に言えば…

エネルギーが立ってくる

という表現が当てはまる。

これはどういうことかというと、例えばあなたはテレビでスポーツ観戦していたとしよう。

ソファーにダラっとしてテレビを見ていても、お気に入りの選手なりチームが点をとった時に…

「ウォーー!!」

と起き上がって背骨がまっすぐになると思う。

瞑想中に起こる現象もそれに近い。

エネルギーが満ちてくると、リクライニングしていたり寝そべっているよりもピキッと背骨が自然にまっすぐになってくる。

だから、あえて最初の段階では姿勢に対してはあれこれ言わない。

座法は自然に整ってくるからだ。

メリットとデメリット

この姿勢にこだわらないメリットとして、楽だということが言える。

最初は背もたれに預けてもいいし、椅子でもいいわけだ。

デメリットとしては、瞑想状態がパキッとしてこないと姿勢が整ってこないので、瞑想にある程度は入れなければいつまで経ってもイマイチの状態になったりする。

ではどちらの方法がいいのだろうか?

まあ、これは個人差もあるしケースバイケースだと言えよう。

とりあえずどちらかを試してみて、3ヶ月くらい一生懸命やってもイマイチだったらやり方を変えてみるのがおすすめとも言える。