前回は邪魔が入る話をシェアした。
これは瞑想に限らないのだが、自分が変化する時や成長する時にはほぼほぼ何らかの抵抗がある。
前回の話 瞑想を深めようとすると邪魔が入る話
瞑想を深めようとすると邪魔が入る話
今日はこの辺をもう少し解説していこう。
邪魔が入る2つのタイプ
まず、邪魔が入るということだがこの辺もいくつか種類があるが、ざっくり言って2つ。
- 一般的で仕組み的なタイプ
- 魔的なタイプ
一般的で仕組み的なタイプというのは、前回の話で言えば慣性の法則やホメオスタシスにあたるもの。
一般的で仕組み的なタイプ
前回の話を軽くおさらいしておこう。
抜粋 前回の記事
物理的な法則では慣性の法則 生物的にはホメオスタシス(恒常性)
ともいう。
慣性の法則というのは…
止まっているものは止まり続けようとする 動いているものは動き続けようとする これが働くわけだ。
とにかく今の状態を変えたくないという力が働く。
これは自分の中でもそうだし、他からも働く。
自分の中というのはわかりやすいが、他の人も…
「なんだかあいつが変化しそうだから止めなきゃ」 みたいな意図が働く。
マーヤともいう。
これはわざとやるというより、集合意識的なものなので邪魔する本人は無自覚だ が、なぜか邪魔するような発言や行動をしてくる。
これは被害妄想じみた考えに聞こえるかもしれないが、実際に今までのあなた の経験を振り返っても思い当たるフシはあるだろう。
ダイエットするぞと決意したら、お寿司を食べようと言われたり。 ケーキバイキングに誘われたり。
厄介なのは仮にあなたが変化しても、それをぶち壊して元に戻そうという力も働
く。
地球の重力があるから歩ける
このように瞑想分野に限らずにとにかく今の状態を維持しようとして変化を阻害する働きがある。
まあ、これは悪い事ばかりでなくこのような一種の恒常性が働いているのでこの世界は安定しているとも言えるからだ。
違う言い方をすると例えば重力。
私達は重力によってこの地上に拘束されているとも言える。
しかし、この重力が無かったら地上を歩くことが出来ない。
つまり、不自由と自由は別々にあるのではなくセットで存在している。
コンビニの店長とアルバイト
これは責任と自由についても言える。
例えばコンビニ。
コンビニのオーナーとバイトではどちらが責任が思いかと言えば、やっぱりオーナーの方が責任が大きい。
何か不備があったりトラブルがあれば最終的に責任を問われるのはオーナーになる。
また、多大な投資をして店舗を構えてコンビニを作ったのにもかかわらず、お客が少なくて売り上げが上がらなかったら赤字になって損をしてしまう。
バイトだったらよっぽど悪さをしなければ、そこまで責任を問われることはないし、何かあったら辞めて別のバイトを探せばいいので気楽だ。
ではオーナーとバイトではどちらが自由だろうか?
一見バイトの方が自由に見えるが、順調にいけばオーナーの方がメリットがデカイ。
収入だってバイトとは比較にならないだろうし、上手くいけば多店舗展開したりして現場に張り付いている必要もなくなる。
それにビジネスが好きだったら、やっぱりオーナーになってチャレンジしたいだろうから、そう言った欲も満たされる。
自由と不自由は実はセット
つまり、自由というと何のしがらみもなくて、気ままにしているのが自由というイメージがあるが、大体の場合は責任やプレッシャーや課題とセットになっている。
肉体的にも精神的にも何のストレスもなくて楽な毎日というのは、気楽で快適なようで実はそうでも無かったりする。
まあ、この辺はその人の気質やカルマにもよるわけだが、ベースとしては構造的にこのような背景がある。
つまり、何が言いたいかというと、邪魔をする存在。
あなたを現状に縛り付けて拘束している人生のホメオスタシスもある種の重力として働いているわけだ。
弓矢は引けば引くほど飛ぶ
その重力はマイナスのことばかりではなく、そこからいい感じで立脚出来ればそれは恩寵となり得る。
弓矢は弓をグッと引かないと前に飛ばないという話になってくる。
抵抗の大きさをその推進力とする。
それがメカニズムとしてある。
成長は苦痛を伴う
また、基本的には変化や成長は苦痛を伴う場合が多い。
例えばスポーツをしている人はわかると思うが、記録を伸ばそうと思ったら負荷をかけてトレーニングしなければ筋力も持久力も技術も身に付かない。
また、あなたも10代の頃に第二成長期を体験したと思う。
身長が伸びて子供の体から大人の体へ変化していった。
10代の悩み
それに伴って今まで経験したことのないストレスも感じたはず。
例えば…
- 学校の勉強・試験のストレス
- クラスメートとの人間関係
- イジメをしたりされたりハブにされたり
- 美人は妬まれたりストーカーされたり
- 普通の人は何でもっとイケメンや美人に生まれなかったのかと思い
- 恋の感情や 失恋
- 進学や就職のストレス
などなど、小学生の時には体験しなかった試練をくぐり抜けて大人になったはず。
もちろん、楽しい経験も沢山しただろうが、それに伴い上記のような苦痛というか一種のストレスを多かれ少なかれ体験したはず。
つまり、成長は苦痛を伴う場合が多いのというのは構造的にある程度致し方ないわけだ。
飛行機も空気抵抗で飛ぶ
このように抵抗(邪魔)や苦痛は成長や喜びとある程度セットになっているので、恐れすに進もうという話になってくる。
飛行機も空気抵抗がなければ空を飛べないわけだから。
次に魔的なケースについて
魔的なケースというのは構造としては上記と同じだが、若干わかりにくくなってくる。
例えば…
続く