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最初の目覚め 12の夜 体外離脱の始まり

 

盗んだバイクで走り出す

行き先も わからないまま

暗い夜の帳の中へ

 

といえば尾崎豊の15の夜の歌詞だが…

 

幽体(体外)離脱で空を飛ぶ

行き先も わからないまま

異次元の扉を抜けて

 

というのが私の12の夜の始まりだった。

 

「リアルさんが瞑想を始めたキッカケはなんだったんですか?」

 

という質問を頂いた事があるので、今回は体外(幽体)離脱の話。

 

12の夜

 

12歳のある晩。

布団に入って寝ていた。

目が覚めて部屋の天井を見ると、いつもと照明の小さな灯りの見え方が違っていた。

「喉が渇いたから水でも飲もうか」

と思い布団から出て台所までの廊下を歩き始めた時、突然…

 

「グググッー」

 

と体が強い力で引っ張られて、気がつくとまた布団の中。

 

「あれっ夢だったのか」

 

とその時はそれで終わった。

 

しかし、それをきっかけに不思議な現象が起き始めた。

 

寝ようと思って横になっていると…

 

「キーン キーン」

 

というい金属音が聞こえ始めて目の前が明るくなり、いわゆる金縛りにあう感じになる。

 

それが過ぎると、強い力で引っ張られて体外離脱という流れになる。

 

この頃はかなり怖かった。

 

というのも、体外離脱には色々なパターンがあるがこの頃は電車落下パターンが多かったからだ。

 

電車落下パターン

 

電車落下パターンとは今適当に名付けたのだが、例えば次のようなイメージ。

 

あなたは電車に乗っています。

 

満員電車で扉側に押しつけられてます。

 

川が近づき電車は鉄橋を渡り始めました。

 

ちょうど20メートルくらい下に川が見え始めた時。

 

扉が故障して…

 

「バーン」

 

と扉が開いてしまいます。

 

あなたの体を支えていた扉が無くなったので、体は宙を舞って川まで落下。

 

みたいな身体感覚で体外離脱する。

 

気持ち的には…

 

「ああ〜 ◯んじゃう」

 

みたいな諦めと絶望とパニックのサンドイッチ状態。

 

ただ、慣れとは恐ろしいもので回数を重ねるうちに…

 

「ああ、またか」

 

で済むようになってきた。

また、体外離脱した後に様々な世界へ行ったり色々な存在に会ったりした。

 

これも慣れると普通の事に感じるように。

 

最初は「これは夢の一種なのでは?」と思ってた。

 

しかし、離脱中に会う存在達に自分の知らない用語や情報を教えてもらったりするうちに…

 

「これはおかしい」

 

と思うようになる。

 

もっとも、体外離脱時に起こる現象というのは9割くらいはただのバグというか脳内幻想の事がほとんど。

 

脳内現象とバグ

 

よく…

「金縛りになって上から人が押さえつけてきた」

 

という話があるが、よくよく観察してみると、押さえられた場所に布団の重さ(圧)がかかっていて、神経的にその信号を恐怖が増幅した結果、幽霊っぽい映像を脳内で作るなんてケースが多い。

 

ただし、残りの1割くらいは本当というか、現代科学では説明の出来ない現象も出てくる。

 

ちなみに、体外離脱と似たもので明晰夢というものがある。

 

明晰夢と体外離脱の違い

 

明晰夢とは夢の中で…

「今夢を見ている」

という気づきがあり、自覚しながら夢を見れる状態。

 

また、明晰夢ではある程度その夢をコントロール出来る場合もある。

 

「リアルさん、体外離脱と明晰夢はどう違うんですか?」

 

という質問を以前聞かれたのでシェアしてみる。

 

いくつか違いはあるが、私の場合はその入り方。

 

  • 体外離脱=眠らないで今の意識をキープしたままその状態になる
  • 明晰夢=いったん眠りに入り、そこから気がつく

 

という事が言える。

 

また、体外離脱した後の世界は今の現実世界と同じようなリアルだ。

 

あなたも経験があると思うが、夢の中ではその世界が本当の世界のような気がするはず。

 

試しに夢を見て目が覚めたばかりの時や入眠時でまさに寝る間際の意識の時。

 

夢の世界の方が馴染みがあり自分の世界だったと思った事はないだろうか?

 

まあ、この辺はどちら側に軸足があるかという話になってくる。

  • 夢の中では目が覚めて起きている世界が遠く思え
  • 目が覚めている今の世界では夢の世界は遠く朧げに思え

 

となってくる。

 

体外離脱の場合は起きている今の意識が途切れる事なく、あっちの世界へ移行するし自由に動けるので、より一層この感覚が強くなってくる。

 

この感覚とは…

 

「この世界だけじゃない、もっと知らない別の世界がある」

 

という内なる感覚。

 

10代の最初にこのような体験に日々さらされると、必然的に今の世界に対する見方は変わってくる。

 

当時は昭和50年代で今のようなネットもなく、本屋に行っても精神世界コーナなどなかった。

 

ただ、数は少なかったが…

 

臨死体験もの
スウェーデン・ボルグ
シルバーバーチ
エドガー・ケイシー

 

などを読み漁り…

  • やっぱりこの世界以外にも別の世界がある可能性は高い
  • 霊界はどうなっているんだろう?
  • この世界はなぜ存在するのか?
  • 自分はいったいどうして生まれてきたのか?
  • 魂が永遠だとしたら、今をどう生きたらいいのか?
  • などと考えて自己流の瞑想を始めていた。

と思うと同時に…

 

学校の勉強をしようだとか
いい学校へ進学しようだとか
将来は良い会社に入社して

 

いう気持ちは一切なくなっていた。

 

尾崎豊の場合は学校や社会、親に対する反抗ソングだったが、私の場合はこの現実世界に対する違和感が起こっていた。

 

輝き始めた世界

 

このように現実社会への興味関心が無くなっていたので、この世界の高いレベルでの教育を受ける機会はなかった。

 

ただ、幸運な事にスピリチュアルな分野では幸運な出会いが続く。

 

高校の時は「観る」瞑想を行なっていた。

 

観る瞑想とはシンプルに言えば「私」という感覚にフォーカスするもの。

 

また、神への祈りやハートを開くワークも行なっていた。

 

そんなある日。

 

2階の教室から外を眺めていると、外の風景がキラキラと輝き始めた。

 

校庭内に停めてある自転車の金属部分がいつもと違う輝を放っていた。

 

視線を他の風景に向けても「輝いて」いる。

 

と同時に全てに対する感謝で涙腺が緩んだ。

 

「なんなんだろう、この感覚と気持ちは」

 

夜見る夢では夢の質も変わっていた。

 

夢の世界も輝いている。

 

緑の丘にいたのだが、葉っぱの1枚1枚がクッキリと見えて葉の周囲の空間が黄金色に輝いている。

 

しかも、夢から覚めた後もしばらくはえも言われぬ幸福感と身体感覚が続く。

 

ということで、私のスピリチュアルな旅はこうして始まった。

 

その後の詳細はKindle本に書いてあるので興味があったら読んでみて欲しい。