今日は実際にTMシディテクニックの体験談や仕組みについて。
前回の話はこちら「パンチャカルマとTMシディテクニック」
ちなみに上の画像はTMの創始者であるマハリシ・マヘッシヨーギとミックジャガー。
TMをやっている有名人はビートルズが有名だがミックジャガーも交流があったみたいだ。
もっともTMシディをやっているかどうかは知らないが。
覚醒意識の強さ・インパクトとパラの領域
Aの覚醒意識が自覚出来ないのは強さ・インパクトが足りないからだという話だった。
その強さ・インパクトを出す為に古今東西において様々な瞑想法があるといってもいい。
TMシディというのはスートラというものを使う。
下の図を見て欲しい。
ちなみに説明上、純粋意識(覚醒意識)が丸でマントラで下に降りていくイメージ図になっているが、実際は上も下もなく球では無い。
マントラを使って純粋意識に向かっていく。
思考・意識と言ってもいい。
私達の思考は言葉・音と一体化しやすいと言うか、している性質があるので音の発生源をたどると意識の元にたどり着けると言うシステム。
ある程度、純粋意識に接近した時点でスートラというものを使う。
そのスートラを使うことによって、前回お話した波を起こすわけだ。
TM的に言えば純粋意識の状態で「活動」を起こすという言い方をする。
これを使うと前回の話にあった水槽の水を攪拌させる事が容易になる。
結果・・・
「ああ『これ』がそうなのか・・・」
となってくる。
なぜなら、水槽の例で解説したように、水の存在が明確になり結果その水と一体化している「私」の真の姿も体感として実感できるという状態になってくる。
つまり・・・
「純粋意識(覚醒意識)である私」
が自覚される。
もっとも、ここでいう「私」は個人性を持ったこの私では無いのだが。
もちろん、この辺は個人差というか向き不向は何事もあるので、あれをやったからといって全員がわかるわけでは無いと思う。
しかし、方法としては優れた方法だと個人的には感じる。
ちなみに、TMシディテクニックでは
「フライング」
という現象が起こる。
フライングと言っても実際に浮遊するわけではないが、体が跳ねて瞬間的に浮くと言えば浮く。
あれはなんでそうなるかというと、理論的には純粋意識の領域というのがあり、その境界に「パラ」と言われるゾーンというか状態がある。
私達の本質はこの純粋意識なのではあるが、肉体の機構としてこのパラの領域には瞬間的にしか入る事が出来ない。
なぜなら、高圧・高エネルギーすぎるからだ。
例えば風呂だったら38度から43度くらいが快適なお湯の温度。
しかし、この純粋な純粋意識ともいうべき領域は100度でグツグツ煮えたぎっているわけだ。
その中に入ろうものなら1秒くらいで「あっち!!!」となって湯船から飛び出るだろう。
フライングする理由はその状態に近い。
やった人はわかると思うが、あまりにも高圧・高エネルギーなので肉体がビックンと反応する。
人間の肉体の神経系統がその中に留まることは出来ない。
「リアルさん、そのスートラを使ってフライング出来れば純粋意識であ『それ』がわかるんですか?」
という質問もあると思う。
答えとしてはイエスでもありノーでもある。
至福の泡
私のケースで言えば、そのフライング・スートラを頂いた日に数回唱えたらフライングが発生した。
「おお・・・・」
とはなったし、細かい泡のように身体中に沸き起こる「至福の泡」と呼ばれるものもフライングする度に体験する。
これはどういうものかというと、体感的にはジャグジーの風呂に入った後の状態に若干近い。
この至福の泡は瞑想した後しばらく残る。
その日の体調や意識の鋭敏さにもよるが、強い状態は6時間くらい残っているのでは無いだろうか。
非常に気持ちがいい。
ただ、その状態に慣れてなくて、あまりにもその作用が強すぎると乗り物酔いのような状態になってしまうことがある。
しかしだ。
それは、まだ入り口にしか過ぎなかった。
その純粋意識が浸透してきて、実態がわかるまでには10年以上もの期間が必要だった。
純粋意識が浸透するというのはどういう事か?
色々な側面があるが、一言で言えばスートラを使わないマントラ瞑想でもフライングと同じようなエネルギー状態になる。
純粋意識が浸透して空間がダイアモンド
全く同じではないが、同じようなバキバキの状態になる。
また、更に言えばマントラを唱えなくても「それ」の存在を感じる。
どの文献か忘れたが、ヨギの言葉で・・・
「この空間はスカスカではなく、ダイアモンドのように硬質だ」
みたいな言葉があったが、まさにそれだ。
私達のいるこの空間。
例えば、今、あなたは部屋にいてスマホかタブレットかPCかわからないがこの文章を読んでいる。
その部屋の空間っていうは基本的には・・・
「空気があるんだろうな〜 でもカラだよね」
ぐらいの体感だろう。
それが純粋意識が浸透してくると、カラっぽでありながら、高圧・高エネルギーの「それ」がスタンバッテいるというか、表裏一体となってバキバキに存在しているというのが体感としてわかってくる。
そうなってくると自分という意識がこの身体に限定された状態ではなく、本体はこっちの方だったんだという認識に頭ではなく体からなっていく。
これがAの覚醒意識の強さ・インパクトが必要だという話。
今思えば、私もTMのマントラとシディだけでよかった気がする。
ただ、私の場合は仕事として瞑想を教えるというプログラムだったので、その他のタイプの瞑想もやらされた感がある。
この辺が先にいった、人によって何をどれくらいやるのが適切か違うという話になってくる。
一般的な場合はそれだけ継続すれば、一応はある程度の体験と認識が得られるからだ。
まあ、ここの継続というのが意外に難しい。
10年20年単位で行う人はわずかでは無いだろうか。
ただ、逆に言えば継続さえ出来れば、その人のカルマの範囲内でかなりいい状態にはいくだろう。
霊的な系統とパワー
話は少し変わるが、このTMシディのスートラの話題が出ると・・・
「それってパタンジャリのヨーガスートラに載ってますよね」
「海外のサイトで検索するとマントラやスートラってわかりますよね」
という話に時々なる。
ここの部分は霊的な流れを無視した話になってくる。
マントラやスートラは文字として表現されているから、このインターネットが発達した現代では検索能力がある程度あれば拾ってこれる。
しかし、単純にそういう話ではなく・・・
「誰から」
「どのような状態で」
伝えられたかが最も重要。
例えばの話だ。
マントラやスートラだと馴染みがないのでわかりにくいので、ビジネスの例で解説してみよう。
あなたは会社員から独立して起業したとする。
その時、他の人から・・・
「独立したんだ、協力するからなんでも言って」
と言われるとする。
その言った相手が・・・
A 前の会社の同僚
B イーロンマスク
このAの前の会社の同僚が言ってくれたのも涙が出るほど嬉しいと思うが、イーロンマスクと親しい間柄で、
「なんでもサポートするよ」
と言ってくれたら破壊的なパワーがあるだろう。
今、極論をお話しているので大げさに感じるかもしれないが、とにかく・・・
「誰から」
「どのような状態で」
その言葉が伝えられたかが非常に重要だという話。
マントラやスートラもそれに相当する。
本やネットでただ拾ってきただけのワードなのか。
それともキチンとエネルギー的な系統が受け継がれている人からなのか。
だから、ヒンドゥーなどの伝統ではマントラを伝授する時にプージャを行う。
という事でどこかで拾ってきたマントラやスートラを行なっても効果は殆ど無いという話をした。
また、TMシディのスートラを使っていき、必要な期間(数年から数十年)継続すると純粋意識が浸透してくるという話もした。
それがAの覚醒の強さ・インパクトをもたらす一つの方法だ。
このTMシディの話を聞いたあなたは・・・・
「リアルさん、他の瞑想やワークでAの覚醒意識・インパクトは出せないの?」
という質問もあるだろう。
答えとしては・・・
「出せます」
という話になる。
次にその方法を見ていこう。