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マトリックス・レザレクションズの感想とQ

昨日は新宿でマトリックス・レザレクションズを観てきた。

感想としては

「・・・・・」

という感じ。

事前に映画の詳しい情報やレビューも見ずに行ったので、単純に・・・

「思っていたのと違った」

感が否めない。

なんというか、一言で言えば・・・

「デズニーっぽい雰囲気でこじんまりとした印象」

だとも言える。

なぜなら、なんだかんだ言ってネオとトリニティーの再会の愛の物語だし、前回まで敵だったセンチネル(機械/人工知能側が現実世界に放つ戦闘機械)が妙にカワイくなっていたからだ。

特にエイみたいな形のセンチネルは目がクリっとしていて、人間の友達みたいになっている。

ストーリー自体は表面的には単純でその辺は観ればわかるのだが・・・

「なぜこういう映画になったのか?」

というのがイマイチ釈然としなかった。

全体的に感じたアイロニー感(皮肉)もそうだ。

そこで、家に返って来て他の情報を復習すると、今回のレザレクションズの裏側には色々なメッセージが隠されているという話になってくる。

詳しく書くと長くなるので、ざっくり言うと・・・

・マトリックスの世界観は斬新だった

・我々は仮想現実にいて支配されているという世界観

・具体的にはこの世界を支配するものからの解放がテーマ

・それを利用する人々が現れた

・具体的には陰謀論系のQアノンなどが政治的に利用

・Qアノン以外でも盲目的に信じる層も

・それにたいするアンチテーゼとしてレザレクションは作られた

この辺は映画に出てくる敵ボスのアナリスト(分析者・評論家)というネーミングにも現れているという。

みたいなバックグラウンドがある。

つまり、支配からの解放がテーマの映画だったのに、大ヒットの神映画になってしまった為に、逆に支配する為に使われてしまうのを回避する為にレザレクションは今回のような作風になったというわけだ。

「なるほど〜 まあ、そういう事なら今回のはアリかな」

というレビューも出来なくは無い。

なぜ、このように曖昧なお茶を濁したような感想になってしまうかというと、表面的には・・・・

「陰謀論者に利用されたかたら、それに対するアンチテーゼだね」

という話なわけだが、一言で陰謀といっても様々なレベルがあるので、陰謀という言葉を使った瞬間に思考は深まらなくなってしまうというのが難点ではある。

なんというか、この辺のQアノン問題はあまり触れたくない問題でもあるので出来ればスルーしたい。

なぜなら、欧米はもとより日本でも熱心なQアノンファンがいてなにかと面倒くさいからだ。

結論から言えば、そもそもQアノンは2013年にアメリカのNSAがスノーデンの情報漏えいを防ぐために結成したチームで、イスラエルの情報機関が深くかかわっている。

また、Qアノンが主張しているネセラゲセラ(国家経済保証・改正法)なども1990年にバーナード博士が提唱したモデルなわけだが、これがドープオブワンネスと言われるサイバー系の人物に歪曲され広められている。

つまり、私達一般人がYouTubeなどで取得する情報は大きくフィルターというか、一定の意図をもって歪曲・操作されているので、簡単に信じてはいけないわけだ。

まあ、そういう意味でいえば今回のレザレクションズのメッセージは素直に受け止められるわけだが、では本当に私達は支配されていないのか?

ある種の仮想現実で意図的に支配されていないのか?

という話になると、そこら辺はよく考えた方がいいという話になってくる。