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浅草キッドとRV(遠隔透視)と青春時代

浅草キッドをNetflixで観た。

なんなんだろうな。

映画の途中から奇妙な感覚に襲われた。

ちょうど主人公のタケが浅草フランス座に住み込みで働いているシーンあたりからか。

今の建築物には無いかも知れないが、なんともいえない木の臭い。

古い木造建築のベニヤとか独特の木材の印象が高速でイメージとして流れてきた。

「おかしいな、当時の浅草フランス座など行ったこともないのに」

と思いつつ鑑賞。

ちなにみ、これはRV(リモートビューイング)の感覚に近い。

RVでも視覚はもちろんのこと、臭いまで薄っすらと感じるケースがあるからだ。

「リアルさん、RVってなんですか?」

という質問もあるかもしれない。

RVというのは今流行りのVRじゃなくて、アメリカ陸軍やCIAが開発したとされる情報収集テクニック。

スパイ活動なんかで使う奴。

シンプルにいうと・・・・

「敵の情報を収集するのに超能力者を使った方がいいじゃねえ?」

と考えた軍の関係者が超能力の才能のある人を集めてやった秘密のプロジェクト。

よくテレビなんかで行方不明者を探す超能力捜査官というのが出てくるけど、あれも・・・

「使えるんだったらなんでも使おうぜ」

という合理的精神によるものなんで、軍が情報収集に超能力(遠隔透視)を使っていたとしてもおかしくはない話ではある。

私も昔、このRVの話を聞いた時は・・・・

「一部の霊能者や超能力者がやる特殊なもの」

という考えだった。

しかし、ヴィパッサナー瞑想でサマタ(集中力)が高まった時にチラチラ色々なものが観え始めた時・・・

「ああ、これ(映像を観る能力)は誰でもデフォルトであるんだけれど、普段は意識化出来ないだけなんだな」

という考えに変わった。

だから、セミナーで何回かRVセミナーを行ったりしたが、多かれ少なかれ一定の水準で遠隔透視の能力が発露するので、誰でもこの能力は開発出来る。

先日もパートナーのAYAのルビンのワークでRVを遊びでやっていたが、結構な確率でなんらかの情報をキャッチしているのを目にした。

私達が思っている以上に人間の意識というものは肉体の脳に閉じ込められているというよりも、もっと空気に近い存在で他者と混じり合っている。

もっとも、RV捜査官や凄腕の霊能者のように的確に当てるというのは難しい。

しかし、断片的だったり、近いかたちで情報を拾ってくるというのは結構誰でも出来たりする。

なんだか話が浅草キッドから逸れまくりだが、とにかくそういった感覚に襲われた。

映画の終盤にもタケシがフランス座を前にして中に入っていくシーンも上手い。

中へ入っていくと当時、親しい人々がいて過去へ戻っていく場面。

「ああ、タケシにとってフランス座とそこの人々は大事な人だったんだな」

と再び認識させられる。

タケシが成功者としての今があるから当時を懐かしむのか。

それとも、仮に違う未来があったとして一生ウダツが上がらない芸人で、今頃少ない年金でバイトをする人生だったとしても当時を懐かしむのか。

どうなんだろうな。

おそらく、誰にとっても10代から20代くらいまでの時期というのは、ある種の懐かしさをもって回想されるのかもしれない。

ありあまるエネルギーと不確かな未来。

未熟ゆれの失敗や葛藤と夢や希望。

それらが合わさって独特の空気感というか、時代になっていくのだろう。