前回は死後の世界は存在するのかという話だった。
また、困ったら死ねばいいという考えには否定的だという話だった。
今日はその続きで日本のスピリチュアル事情に触れてみよう。
全国の神社仏閣とコンビニの数
日本は死後の世界を信じるかランキングでワースト2位という話だった。
約3割の人が死後の世界を信じていて、残りの3割が「わからない」という回答。
そのまた残り3割が「信じない」という回答だったという話。
しかしである。
これは最近の日本の話で、少し前まではもっと信じていたフシがある。
さて、ここで問題です。
以下のもののうち、数が多いのはどの順番でしょう?
1 . コンビニエンスストア
2.郵便局
3.神社仏閣(神社+寺)
4.鉄道の駅の数
5.マクドナルド
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答えは3番の神社仏閣。
1位 3.神社仏閣(神社+寺) 153,436軒
2位 1.コンビニエンスストア 55,772軒
3位 2.郵便局 24,343軒
4位 4.鉄道の駅の数 9,531軒
5位 5.マクドナルド 2,905軒
ということで驚くことにコンビニと郵便局と鉄道の駅とマックを足しても神社仏閣の方が多いという結果になる。
ちなみに、この神社仏閣というのは大きな建物だけでなく、よく道端にお地蔵さんとかお稲荷さんとかあるが、ああゆう小さな祠なども合わせた数だと思われる。
信仰深い民族
なぜそこまで多いのかというと、実は私達日本人は少し前まではかなり信仰深い民族だったという話になってくる。
それが、おそらく明治時代から戦後にかけて、時代というか教育や文化が変化したので人々の考え方も変化して言ったと思われる。
肌感覚でいうと、宗教的な行事である盆や正月、仏壇や神棚などの祈りはするが、別に本気で信じているわけでは無いというところか。
数で言えば10人〜20人に1人ぐらいしか宗教的なものを信じていなくて、信じていたとしても政治的な勢力と結びついている。
よく選挙の時期になってくると、昔の同級生から連絡がって「◯◯をよろしく!」とお願いされたりするアレである。
だから、多くの人は素朴な信仰心は持ちながらも特定の宗教とは距離を置くというスタンスなのでは無いだろうか。
オーラの泉とワクワク
ただし、昔、オーラの泉でスピリチュアルがブームになったように、ライトな感覚で取り組めてご利益があるものは比較的人気のように感じる。
また、厳密にはスピリチュアルでは無いが、自己啓発的なものまで含めると見えない世界を信じている人々は結構多いと感じる。
例えば少し前に流行ったやつというか、今でもそうなのかも知れないが…
「ツイテル ツイテル」
と繰り返し唱えるもの
「ワクワクする事をしよう」
と楽しい事にフォーカスするもの
「ありがとうございます」
と唱えると運が良くなるもの
などなど。
最近では宇宙人ものやイメージングやパラレルワールドなどの概念も含めたものも多い。
これを言うと嫌われるかも知れないが、20年くらいは正直こう言ったものを馬鹿にしていた。
薄っぺらさと傲慢
ちょうどヴィパッサナー瞑想をやっていた時期なので下に見ていたのだ。
「なんだ、単なる現世ご利益だし低レベルだな」
くらいに思っていた。
こう言った気軽な教えは薄っぺらいと思っていたし、欧米からきて1日セミナーなどで教えられるものは単なるビジネスなんじゃないかと感じていた。
しかし、今考えると傲慢だったし私が浅はかだった。
やはり、この世界には色々なパターンというか事情があるので様々なタイプの教えはあってもいい。
その話を少しシェアしてみよう。
ある日、お願いされた。
「リアルさん、お願い!運転してくれない?」
続く…