今回はサティーの入れ方について動画で解説した。
これはご質問で…
「仕事中にどうやってサティを入れたらいいですか」
と言うものをいただいたんで個別でも回答したかどうかでも回答してみた。
詳しくは動画を見て欲しいのだが、追加でブログでも少し書いてみよう。
このサティを入れる感覚と言うのは正直最初は私自身よくわからなかった。
通常、ヴィパッサナー瞑想では歩く瞑想やお腹の呼吸を観察する瞑想などをしてこのサティーの能力を磨く。
だから普通は本を読んだり、実際に歩き方を教わりに行ったりして身に付けようとする。
私も1番最初はテーラワーダのお坊さんに習ったのだが、この歩く瞑想というのが退屈で仕方がなかった。
歩く瞑想と言うのは、文字通り歩きながらする瞑想で、5メートルとか10メートル位をゆっくりと時間をかけて歩く。
例えば5メートル歩くのに5分とか。
まぁこの辺の歩くスピードについては指導する人によって違うと思うが、とにかくゆっくり歩く場合が多い。
実際にやってみればわかるが、普通はなかなか退屈な感じになる。
ただ、これも仕方がない側面がある。
サティーと言うのは気づきと言うものを意味するから普通は… .
「気づきって言っても、もうすでに気づいてるじゃん」
「気づいてるけど、何も変化起こらないし普通なんですけど」
みたいな感じになる。
その結果、…
「なんだ大したこともない瞑想法だな」
と言うような感想というか結論を出しやすい。
しかし、この辺が盲点でたいしことがないのは瞑想法ではなく自分の集中力だったと言うことに後ほど気づく。
なぜならその後、本気を出してリトリート(合宿)に入りあるコツを見出してからこのサティーに入るモードになった結果… .
「なんだこれは…」
と言うようなびっくりするような瞑想状態に遭遇したからだ。
と言うことでシンプルな技法だが、サティを入れると言うのは2500年の歴史があるだけあって奥深い瞑想なわけだ。
ちなみに、コツと言うのはいくつかあるが、1つだけ言うと…、
「サティーを入れている時間を切らさない」
というのがものすごいコツにある。
極端に言えば寝ている時以外の時間は全て針の穴を通すような集中力を持ってサティを入れ続けると言うのは大事になる。
その状態で最低3日以上、理想的には10日間位サティを入れ続ける。
この間に読書をしたり、会話をしたり人と会ったり頭を使うような作業をしたりする事は厳禁。
以上のような条件を持ってこの技法を使えば、もしあなたが幸運であったなら気づきの状態と言うものを体験できるであろう。
とは言え、なかなか日常生活ではそこまで環境を作って瞑想出来ないので、出来る範囲内でいいので身体の感覚にフォーカスする瞑想をオススメしたのが今回の動画。
私の経験上、足やお腹より腕の方がサティは入れやすいと感じる。
だから伝統的にはお腹の感覚や歩く瞑想で足にフォーカスするが、指の感覚でもOK。