前回は瞑想とカルマとDNAという話だった。
抜粋
例えば、眠気が治らないというのは仏教で言えば昏沈睡眠になる。
ちなみに、昏沈睡眠は五蓋(ごがい)と言って心・認識を曇らせる5代要素の1つ。
だから、これは瞑想だけでなく普段の意識全体とも言える。
この昏沈睡眠の性質が多いと…
- やる気が出なかったり
- 心が重かったり
- 眠くて集中出来かったり
- 瞑想中に寝てばかりだったり
するわけだ。
ではこれを解消するにはどうしたらいいのだろうか?
前回の話、瞑想とカルマとDNA
今日はその続きから。
深酒
瞑想中に眠くなるのが続いてしまう
日常生活でも心が重かったり
眠かったり集中出来なかったり
という場合は基本的には今までお話したように…
- 休息を充分にとる
- 夜の睡眠も充分にとる
- 食べ過ぎない
- 血液検査などで不足した栄養をチェックして補充する
- 寝てしまっても繰り返し瞑想する
ということをやっていけば、数ヶ月で眠い状態からは脱することが出来る。
しかし、それでも眠気、昏沈睡眠が続く場合はどうしたらいいのだろうか?
原因としてあげられるのがアルコール。
アルコールと言っても嗜む程度ではなく、過去に深酒を繰り返した場合は瞑想しても昏沈睡眠になる傾向がある。
これは瞑想ウンヌンの前に深酒は体によく無いので辞めた方がいいのは言うまでもない。
少し前にドラックとかアヤワスカなどの幻覚物質はどうかという話をしたが、アルコールについて触れてなかったので簡単に解説してみる。
これも個人差が大きい。
というか、基本的には仏教でもヒンドゥーの瞑想でもアルコールはNG。
もう飲んではいけないって話になる。
酒を飲むのは男らしさのシンボル?
特に集中して瞑想する際は飲酒は話にならない。
なんというか、これはもうスポーツに近い感覚。
例えばオリンピックの陸上競技の選手だとすると、競技の前に酒を飲まないのと一緒で脳や体をクリアな状態に保てないといけない。
これは瞑想者や運動競技者だけでなく、ビジネスマンでも一流クラスは禁酒しているケースは多い。
なぜなら、飲むとその後の数時間は使い物にならないしホルモンバランスも崩れるからだ。
具体的には男性だと嗜む程度なら大丈夫らしいが、ロング缶3本とか毎晩飲んでいるとテストステロンというホルモンが減少してくる。
つまりイメージ的には…
「酒を飲む=男らしさ」
だが、実際は飲めば飲むほど女性化していくらしい。
女性だと飲みすぎるとエストロゲンが減少してきて肌とか体の調子が落ちてくる。
このように瞑想とか関係なく一般的な話でもアルコールってどうよって話にはなってくる。
酒も飲むが鉛も飲む
ただ、瞑想修行をする際に稀にアルコールを飲んでもOKなタイプはいる。
しかし、こういうのは本当に稀なタイプ。
もう修行が完成していて、尚且つアルコールにめちゃ強いみたいなタイプは稀に飲むケースはあると聞く。
ちなみに、こういう人はもう人間というよりは超人に近くて、インドの聖者の逸話などにも登場するが溶けた鉛とかも飲んだり出来るらしい。
聖者や瞑想教師は私が見たことがある限りにおいて酒を飲んでいるタイプはいなかった。
以前、戒律の話をしたがこの辺の話になってくると…
「神との関係」
という話になってくる。
神との約束
これはどういう事かというと、今回は酒の話だが戒律には様々な種類がある。
しかし、本当の戒律は一律に一括り出来るものではなく、神との関係において結ばれるものだ。
例えば以前、インドの聖者から聞いたのだがその方は…
「牛肉を食べたら私は死んでしまう、そうマザー(母なる神)と約束したからだ」
と言っていた。
インドは伝統的に瞑想修行はベジだが、食べたら死ぬって本当なのかと思った。
まあ、実際には確かめようはなかったが、とにかく神とそういった取り決めをしたらしい。
日本の師匠の場合もお酒が好きだったが、アルコールを飲むと数日は神との繋がりが感じられなくなるので禁酒になったらしい。
このように、本来の戒律は…
自分と神(仏、デーヴァ、天使、高次元の存在)との関係性によって成立する
という話になってくる。
若干高度なわけだ。
つまり、ある程度でもいいから神との繋がりや存在を日々感じられないと、そもそもタブーを侵しているのかどうかさえもわからない。
それだと初心者にわかりにくすぎるので…
「これが戒律だからやっときなさい」
みたいにするのが一般的になっているという話。
狂僧(ニョンパ)
だから、こんな事を言うと異端というか勘違いされるかもしれないが、例えばチベット仏教で言う狂僧(ニョンパ)と言われる方もいる。
これは作家の夢枕獏が書くようなSFに出てくるファンタジーでなく実際にいるらしい。
ニョンパとはその文字通り悟っていたり、神通力を持っていながら奇怪な行動をする僧のことをいう。
- 酒を飲んだり
- マリファナを吸ったり
- 女性を抱きまくったり
- 仏像や祭壇を壊したり
と言うようにかなり自由なわけだ。
まあ、言ったら故サイババの過去生とされているシルディ・サイババもガンジャ(大麻)をパイプでやっていたので、現代の日本の法律ではNGな部類に入るが、インドの大麻事情や神との繋がりにおいてはOKが出ていたという話になる。
ただ、個人的に思うのだが、ニョンパは現代日本や先進国におていはマナーというか世論的にはNGなので、そういう聖者がいたとしても一般的には露出はしないと考えられる。
一般的には神(仏、高次の意識)との約束で多いのが…
- お金
- 権力
- 異性
- 食事内容
- 酒
- 発言
などに規制がかかってくるケースがほとんど。
だから結果的に仏教やヒンドゥーの戒律などに近くなるが、ただ個人差が結構あってダメなものと大丈夫なものは個々人によって開きがあるという話になってくる。
だから、本人が望む望まないに関わらず禁欲的なスタイルになっていくケースが多い。
例えば…
アルマーニを着て
ランボルギーニに乗って
ヒルズに住んで
美女を侍らせて
酒を飲んで
みたいなライフスタイルは聖者は無論、ある程度のレベルまで行って神との繋がりがわかるようになったら本人が望んでも出来なくなる。
逆に言えば、上記の項目のいくつかに該当すると怪しいという話になってくる。
別に一般の職業、特に今で言えばラッパーならこのようなライフスタイルは逆に推奨されるかもしれないが、神や仏など聖なるものに繋がろうとする時にはNGになってくるのが一般的。
これ以上先の話は「魔」がテーマになってくるので、ちょとWEB上ではしにくいので、個人的に私に会う機会があったらお話出来るかもしれない。
これまでの話を聞いて…
「リアルさん、私は神との繋がりって分かりません」
「だから、本当の戒律がわかりませんよね?」
という質問もあると思う。
ある程度、神とのつながりが頭の理解だけでなく体でわかってくると、それを目安に戒律というか自分の生活スタイルを決めていくことが出来るが、確かに普通はなかなかわからないと思う。
その場合は…
続く…