冬至が近づくと、ふと内側がざわつく。
口の中の上顎が若干炎症を起こしているのかヒリヒリしている。
チョコラBBを飲むが気休めか。
だいたい、こんな時はヒリヒリ感が喉に移行して風邪になりかねないから注意が必要だ。
寒さが骨まで沁みてくる夜に、息が白く漂うのを見ていると、自分がどこから来て、どこへ向かうのかを思い知らされる気がする。
まるで、真っ暗な森の中で道を見失ったような感覚。けれど、そこに妙な安堵もある。
この闇があるからこそ、光を待つ心が生まれるのかもしれない。
そんなことを考えつつも、夕暮れにジョギングしながら河原のニャンズ達にの元へ向かった。
2024年の冬至は12月21日。
ミトキである。
夜が最も長く、静寂が深くなる日だ。この日は、古代から闇の底に光を見出す神聖な瞬間とされてきた。
そして、今年は特に「ミトキ」という言葉が頭から離れない。
ミトキ。
聞き慣れない言葉かもしれない。
だけど、これは私たちの内側に眠っているものだと思う。
古代日本では「神秘的な知恵」や「内なる光」を指す言葉だったという。
けれど、それだけじゃない。たぶん、それは魂が記憶している何か。
あるいは、肉体を超えた場所に存在する感覚。
冬至はそのミトキに触れるための扉になる。
静寂の中で、ふと意識の底から湧き上がる感覚がある。まるで世界のすべてが一瞬止まって、内側の何かが光を帯び始めるような、そんな瞬間だ。
冬至をどう過ごすか
冬至の夜は特別だ。
無理に派手なことをする必要はない。
むしろ、闇を受け入れるための時間として使うのがいい。
1. 静かな瞑想をする
部屋を暗くして、ろうそく一本だけ灯す。
その炎を見つめながら、静かに呼吸を繰り返す。ただそれだけで、内側の波が静まり、何かが浮かび上がってくる。
私はよくこの時間に、自分の欠けた部分や、見ないふりをしていた感情をそっと覗き込む。
また、通常マントラ行は朝行うがこんな日は昨夜に行うのも吉だろう。
2. 湯船で浄化する
お風呂に塩やハーブを入れて体を温める。
まあ、私の場合は近所のクリエイトで買ってきたバス用の青いザラザラのやつを湯船にブチ込むだけだが。
体の疲れが抜けると同時に、心の重さも流れ出ていくような気がする。
湯気の中でぼんやりしていると、普段は気づかない自分の声が聞こえてくる。
これはマジでそうで、高校時代に学年の担任が…
「あのね、私が出来る最重要のアドバイスは1日に10分でも20分でもいいから一人になって考えることだよ、そうするとかなり正しい答えが浮かんでくる」
と言っていたのを思い出す。
3. 書き出して手放す
紙に今年一年の出来事を綴る。感謝できることも、手放したいことも全部書き出す。
そして、火で燃やしてみるのもいい。
燃える炎が、自分の内側の不要なものを浄化してくれるような気がする。
私の場合はグーグルタスクに書いて消すとスッキリする。
4. 自然と触れ合う
森や神社を歩く。
冷たい空気の中で深呼吸をするだけで、自分が自然の一部だという感覚を取り戻せる。
冬至は自然と対話する絶好のタイミングだ。
歩けない場合は今、窓をあけて外の空気を感じるだけでもいい。
冬至と再生の物語
冬至は終わりではなく、始まりだ。
暗闇に飲み込まれた先にあるのは、静かに満ちてくる光の予感。
そして、そこに宿るミトキ——内なる知恵や直感。
それはまるで、眠っていた本能が目覚める瞬間のようだ。
この冬至、私はちょうど itのプログラムのチャットでのワークがあるので、ミトキを意識して瞑想ワークを行うとしよう。