あなたは既にそれである。
というのはアドヴァイタで良く言われる言葉だ。
「それ」というのは悟り・覚醒状態を示している。
であるから、既にそれというのは
既に悟っているという意味だ。
これに似た言葉はプンジャジやクリシュナムルティも言っているが、果たしてどういう事だろうか?
私も以前はわからなかった。
もしかしたら、あなたもそうであろう。
一休さんではないが、あなたは既にそれであると言われても
トンチにしか聞こえない
あなたは既に「それ」である。
このそれというのは悟りを意味という話だった。
「既に悟っているってどういう事?」
この事を聖者・覚者に聞く機会がまだ20代の頃にあった。
結論から言えば「気づき」だという。
気づきの状態とはどういう事か?
シンプルに言えば…
- 寝ている時は気づいていない
- 起きている時は気づいている
とも言える。
私達は気づきの意識があるから、こうやってネットで文字を読めたりする。
気づきの意識があるから、車や電車に乗れる。
しかし、実は気づきはこの世界を創造している。
気づきはこの世界を創造しているとは、あなたがいないと実はこの世界は存在しないということだ。
「いや、私がいなくてもこの世界続くでしょ?」
と思うかもしれない。
しかし、それは他人が創造した世界だ。
あなたが認識している世界の中心はあなただ。
あなたは宇宙の中心だ。
ただし、これは勘違いしてほしくはないが。
あなたがなんでも出来るという意味ではない。
この世界にはこの世界の理(ことわり)がある。
とはいえ、あなたの気づきがあなたの認識している世界を顕在化している。
もしかしたら、こういった言葉だけで「ガツン」ときて認識が転換する場合もあるが、私を含めて多くの普通タイプの人間はそれだけだと弱い。
結局、頭でわかったようなわからないような、雰囲気だけの世界。
「なんだか、いい話を聞いたな」
程度で終わって、あとは日常の渦に再び巻き込まれ忘却する。
では何が足りないのだろうか?
続く…