今回はマントラ瞑想についての質問が多いので体験を踏まえて解説してみよう。
先週もZOOMでitプログラムの参加者さんから色々とご質問を頂いた。
少しマニアックな質問になるが…
「プージャって何ですか?」
という質問。
プージャとはヒンドゥー教で行う神像礼拝の儀礼。
プージャを使ってマントラを伝授したり、ジャパマラや神像に行ってパワーを入れたりする。
具体的な例で言えばTM瞑想。
TM瞑想ではマントラを使って瞑想する。
そのマントラを伝授される時にプージャという儀式が行われる。
このTM瞑想は結構普及していて私自身も38年前に習った。
信じられないかも知れないが、当時は今より瞑想が普及していた。
今はマインドフルネス瞑想が欧米から逆輸入された形になっている。
シリコンバレーなどのIT企業がマインドフルネス瞑想を導入して話題を呼び、日本でも何冊か本が出版されている。
しかし、今から40年以上前はもっと瞑想ブームだった。
正確にいうとTMブーム。
船井総研の船井さんが熱心に活動されていたのもあるが、有名どころでは京セラの稲盛氏も熱心にTM瞑想を取り入れていた。
ただ、ご存知のように特定のヨガ・カルトの事件によってこの流れは壊される。
今でこそヨガといえばハリウッドセレブがやっているからお洒落とか、健康に良いというイメージだが、あの頃はヨガ=危険みたいなイメージがついて、瞑想離れが一気に進んだ感がある。
まあ、その話は置いといて、このTMというのは超越瞑想Transcendental Meditation トランセンデンタル・メディテーションと呼ばれるもので、インド人のマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーが世界中に普及させたもの。
有名なところではビートルズやミックジャガーなどもやっていた。
あと欧米の映画俳優やスポーツ選手などもやっている人は多い。
上のリンクは海外のTM瞑想者一覧。
最近では元プロレスラーの前田明が那須川天心との対談でTMを語っていたのは意外だった。
なぜ、これほどまでにTM瞑想は普及したかというと効果があるのは無論だが…
「本格的な瞑想を簡略化したから」
と言える。
では何を簡略化したのか?
それは宗教的要素だ。
まあ、これはある意味致し方ない。
そのままの形では他の宗教をやっている人に受け入れられない。
キリスト教
イスラム教
仏教
などをやっている人にヒンドゥー教そのままの形を持ってくるのは困難だろう。
そこで…
「この瞑想は科学です」
ということで科学的な側面を全面に打ち出して広めたという経緯がある。
だから、瞑想をすると脳波がどうだとか。
仕事の効率が上がるとか
感情が安定するとか
などを生理学的なデータやグラフにして「科学的ですよ」感を出して現代風に広めている。
私も最初はそう思っていた。
あれは38年前。
まだ10代半ばだった時にある雑誌を読んでいた。
「UFOと宇宙」
という雑誌だった。
当時、幽体離脱や神秘体験は起こるも、情報量が圧倒的に不足していた。
本屋に行っても今のようなスピリチュアル・コーナは無く、エドガード・ケーシーの本を注文して取り寄せていたぐらい情報に飢えていた。
であるから、UFOと宇宙という雑誌はタイトルは少し恥ずかしものがあるが、飢えていたので手にとって読んでみた。
そこではダグヘニングという世界的なマジシャンがTM瞑想がいかに素晴らしいかを力説していた。
それを読んで…
「これだ!」
と決めたという経緯がある。
なんというんだろう。
ある種の懐かしい感じ
憧憬とも言える感情をおぼえた。
また、船井幸雄氏の本を読んでもどうやらTMは科学的で素晴らしいらしい。
これは行かねばと思い、18歳の時に説明会へ行ったことを憶えている。
続く…