前回は大麻やマリファナは瞑想にどうなんですかという話だった。
今日はもう少し一般的な話で瞑想中の眠気について。
「瞑想中に寝てしまいます」
と言うご質問は良く頂く。
これはある意味しょうがない。
瞑想を複数回行う
疲れていたり、食事の内容がヘヴィーだとどうしても眠くなったり寝てしまうのは人体の構造上致し方ないとも言える。
だから、瞑想中に寝てしまっても…
「ああ〜 疲れがとれてスッキリした!」
という感じでOK。
テクニック的に言えば、瞑想を複数回行うというのが有効。
例えば最初の20分くらいの瞑想時に寝てしまったとする。
少し休憩してお茶でも飲んで、2回目の瞑想を行う。
そうすると、軽い疲れの場合は2回目の瞑想は眠らないはず。
いったら瞑想のリトリートなどは、この繰り返しを行うので瞑想が深まっていくとも言える。
でだ、問題は…
「いつ瞑想しても眠くなって寝てしまう」
というもの。
これはいくつかの可能性がある。
まず、一番大きな原因として…
疲れが溜まっている
というものがある。
疲れが溜まっている
TM瞑想風に言えば「ストレス解消」というもの。
私達は自分が思っている以上に疲れていたりする。
やっぱり子供の頃はともかく、大人になってから…
- 無理して仕事や活動をしすぎた
- 休みたくても休めない
- 寝たくても好きな時に眠れない
- 脳や腰など部分的な体の疲れが残っている
などを無視して活動を何年も何十年もしている。
おまけに、加齢によって体力や回復力も落ちてくる。
そうなってくると、知らないうちに疲れが蓄積してくるわけだ。
普通に寝ても疲れが取れない。
そこで、瞑想をして積極的に休息をとると体は…
「この機会に寝て回復しよう」
という事で寝てしまうわけだ。
で、その寝て回復する期間というのが結構かかったりする。
よくあるケースが2〜3ヶ月。
私もdeepという瞑想講座をやっているが、瞑想する度に寝てしまうというメールを時折いただいたく。
そういう場合も長い人で毎日瞑想して疲れが取れて眠気が無くなるまで2〜3ヶ月かかるケースがある。
だから、眠気をマイナスと捉えるのではなく、そこで今まで回復出来なかった体や心が回復するという風に捉えればいい。
消化とフルマラソン
次に食べ物が関係しているケース。
食べるという行為は予想以上にエネルギーを消耗する。
どのくらい消耗するかというと…
「フルマラソンを完走するぐらい消耗する」
という。
具体的には消化活動に約1600キロカロリー。
これは体を維持するエネルギーの約7割に相当する。
食べ物別にどれくらい消化時間がかかるかというと…
- 果物「約20〜30分」
- 野菜「1〜2時間」
- 炭水化物「約2〜4時間」
- タンパク質「約4〜6時間」
- 脂質「約7〜8時間」
と現代の栄養学では言われている。
油とチャーシューでコテコテの大盛りラーメンを食べた後は瞑想の達人でもサマディーにほぼ入れなくなる。
なぜなら、それだけ消化にエネルギーを取られてしまうからだ。
片手に乗る量
だから、集中して瞑想する時はかなりの少食だったりする。
例えばヴィパッサナー瞑想のリトリートに入った時などは朝と昼の2食になるが、その食事も…
「片手に乗るぐらいの量の食事」
が良いとされている。
実際、それぐらい少食だと消化に時間がかかるタンパク質などが入った食事でもほとんど眠くならない。
食後すぐに瞑想出来たりする。
不思議なことにいい感じで集中的に瞑想するモードに入ると、極端な少食でも大丈夫になる。
これはあまり普段の日常生活のように動かないで瞑想しているので、大したカロリーを消費していない為もあるが、瞑想によってプラーナを吸収出来ているというのもあるかもしれない。
血糖値スパイク
あと、食事の消化時間というのにプラスして…
血糖値スパイク
というのも関係してくる。
例えば…
「昼ご飯を食べた後に眠くなる」
という事があると思う。
これは先ほどお話したように、消化にエネルギーを取られるという他に食べた食物によって血糖値が上がってしまうからだ。
血糖値スパイクというのは食後に血糖値が140以上がる事をいう。
だから、血糖値が上がりやすい食品を食べると200前後に上がるケースがある。
こうなってくると、眠くなったりダルくなったりしてクリアな心身の状態は保てなくなる。
血糖値が上がってしまう原因として糖質が多い食事、例えば…
- ラーメン
- うどん
- そば
- 白米
などを食べると一般的には血糖値スパイクを起こしやすくなる。
この辺が最近、糖質制限ブームやタンパク質ブームになった背景でもある。
最近、コンビニなどでもやたらに「タンパク質製品」が増えている。
例えば…
ソーセージタイプ
チキンサラダタイプ
ジェルタイプ
スナックタイプ
のタンパク質増強食品が多くなってきている。
これらを食べて糖質中心の食事からシフトしましょう的な流れがある。
ただ、この辺は個人差がとても大きい。
白米やラーメンをガンガン食べても血糖値スパイクを起こさない体質の人もいる。
これは普段体を使っている人に多く、糖質を沢山食べても血糖値スパイクが起こらない。
ということで、瞑想時に眠くなる原因として
食事の消化エネルギー
血糖値スパイク
という2つの食の要因があるという話になってくる。
であるから、簡単な解決法としては…
食事の量を少なくする
糖質やGI値が高いものは注意して食べる
というのがある。
この辺のテーマは個人差もあって本格的にやろうとすると以前、細胞再生講座でやったような結構色々なテクニックが必要になってくる。
次に眠気が取れない原因としてカルマ的な要因がある。
例えば…
続く