前回までは自分に合った瞑想方法を見つけるには、どうしたらいいのかと言うお話だった。
まずは個人差があるので、自分が…
「これに興味がある」
「何だか出来そうだ」
と思えて、やってみたら…
「そこそこ出来た」
と言うのが一つの目安になるという話をした。
そこで、次の段階として
抜粋
その気づきの高さや威力をアップさせるにはどうすればいいのか?
これにはいくつかの方法がある。
のところを解説してみよう。
と言う話だった。
過去生で何をしていたかは何が得意かで大体わかる話…
今日はその続き。
気づきの威力をアップさせるには基本的には肉体的な修練と同じ。
例えば腕の力をアップさせようとする。
その場合は腕の筋力トレーニングをするわけだ。
腕立て
ベンチプレス
ダンベルカール
などをして腕の筋肉を鍛える。
それをしばらくすると、筋繊維が太くなって筋力がアップすると言う流れ。
気づきの場合も一緒で鍛えないと強くならない。
もちろん、前回お話したように私たちの存在の性質として既に「気づき」なわけだ。
だから、今、既にそのままの状態で性質としては「気づき」だとも言える。
とは言えそのままの状態だといわゆる磨かれていない状態。
ダイアモンドの原石という言葉もあるように、磨いていった方がその潜在的な輝きが発揮されるというイメージを持ってもらうといいだろう。
では、どうやって気づきの力を鍛えるのか?
それにはいくつかの方法がある。
一番ベーシックなのは…
繰り返して集中する
というのが挙げられる。
繰り返して集中というのは、何でもいいので任意の一点を選ぶ。
前回出てきた上座仏教や禅だったら「呼吸」にフォーカスする。
厳密に言うと流派やメソッドによって同じ呼吸でも…
お腹の動きに意識を向ける。
鼻に出入りする空気に意識を向ける
など違ってくる。
また、マントラ瞑想では「音」に意識を向ける。
マントラ瞑想でも色々あるが、TM瞑想でやるようなマントラ瞑想の場合は実際に音として発音する訳ではないので、内的な音と言った方が良いが。
この時集中する対象としては外的なものより自分の体などの内的なものが良い。
ヨガのトラタカのようにロウソクの火を集中の対象とするような場合もあるが、基本的には呼吸や体の部位の方がスタンダード。
ちなみに、なぜ呼吸が集中する対象として選ばれているのか?
シンプルに言えば…
「繰り返し動いているから」
と言える。
人間の生物的な設計上、動いているものに対しては注意を持続しやすくなっている。
これはおそらく、人体的には危険を察知したり獲物を捕獲する為に備わった機能だと思われる。
その証拠に犬でも猫でも動くものには物凄く集中するのを見たことがあるだろう。
逆に言えば、止まっているものに対してフォーカスし続けるのは出来なくはないが比較的困難だと言える。
例えばゲーム。
スマホやPCでも何でもいいが、好きなゲームに何時間でも集中出来る人は多い。
あれは画面が動いているからだ。
もし、画面が止まっていたらほんの僅かな時間でも放り出すだろう。
この止まっている事に関して、あなたはこう思うかも知れない。
「でも私は読書だったら何時間でも集中出来ます、あれは止まってますよね?」
しかし、読書の場合は対象(紙であれKindleであれ)自体は止まっているが、その文字を目で追うと「動き」が発生している。
更に言えば、読書をしている時にイメージで状況を脳内で作り出しているので、これが動きに相当する。
このように人間は動いている対象に対しては注意を持続しやすい傾向がある。
瞑想で15分座っているのが苦痛な場合でも、好きなゲームやドラマだったら12時間以上寝食を忘れて没頭するかも知れない。
このように、実は瞑想の重要なファクターである「集中力」は誰でも持っている。
ただ、その集中力が出てくる環境や対象が違うだけだという話になる。
そこで、あなたはこう思うかも知れない。
「では、集中の対象はゲームやドラマや本でもいいじゃないですか?」
確かにそうとも言える。
しかし、仮にゲームで12時間ぶっ通しで高い集中力を発揮しても上達するのは「ゲームに対して」だ。
あなたの意識やその大元にある深淵にはタッチ出来ない。
なぜなら、意識はフォーカスした対象について熟練するからだ。
ゲームにフォーカスしたら、そのゲームの達人になり
サッカーに身も心も捧げたら、サッカーの達人になり
火星に行きたいとフォーカスしたら、ロケットを火星まで飛ばせるようになる。
それが意識の性質としてある。
もし、あなたが…
意識の本質
神
自己の深淵
にフォーカスしたならば、その知識や認識が遠からず訪れるだろう。
では次に具体的にどのように意識にフォーカスするかを技術的にシェアしてみよう。
これにも色々な種類やパターンがあるがまずは気づきを使った方法から。
続く…