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カニカサマディーとは

今日は<覚醒・悟りシリーズ>続き。

前回はカニカ・サマディーの話だった。

カニカ・サマディーとは1秒間に20回の気づき・認識が起こる状態の瞑想モードの事。

このカニカ・サマデーはかなりのサマタ力が無いと難しいという話をした。

しかし・・・・

「自覚するのが難しい」

だけであって、実は私達の意識のデフォルトなんだよという話をした。

この私達の意識のデフォルトというのは思考を超えた・・・

「本質的な我」

と仮に呼んでおこうという話。

通常、私達が「自分」と思っている意識は・・・

「思考している私」

ともいうべきモードだよという話もした。

もの凄くザックリ言うと、この思考している私から本質的な私のモードに移行する為に瞑想や行があると言ってもいい。

でだ、カニカ・サマディーで1秒間に20の気づきが起こるというのは言葉や文字として認識しているわけでは無いからだと言う話だった。

では、どうやって認識しているのか?

高速で展開する映像群

これはサマタ力が高まってわかったのだが・・・

「私達の思考の奥には映像が濁流の如く流れている」

と言える。

濁流の如くだ。

メッチャ大量で速い。

その時に・・・

「ああ、なるほど、そう言う事か」

となった。

イメージとしては上の画像のようにフィルムに映像があって、しれが「バァー」と展開して観える感じ。

例えばの話、あなたは夜に今日1日の行動を文字にして描くなり喋ってみると・・・

「朝、6時半に起きてコーヒーを入れて飲んで」

「スマホでメールをチェックして、DMが5通とメルマガが2通」

「ネットのニュースを読んで、確かコロナの感染記事がメインで」

みたいに、朝の行動や考えた事から日中の仕事やプライベートから家に帰ってきてまでの予定を事細かに文字にするとかなり膨大だと思うし、更に・・・

「時間もかかる」

わけだ。

しかし、今度は文字でなくて映像としてイメージを使ってみると、文字起こしするよりは速くなると思う。

ただ、速いといっても自覚出来るレベルではそれ程でも無いだろう。

だが、無意識の領域では物凄いスピードでこの映像・イメージが溢れかえっている。

何が言いたいかと言えば、瞬間定(カニカ・サマディー)は確かにサマタ力、つまり集中力が極限にまで高まって起こる状態とされているが、正確に言えば・・・・

「サマタ力が高まった為、普段から高速で飛び交っている思考になる前のイメージを観察出来ている状態」

だと言う話。

デフォルトで起こっている

つまり、自覚は出来ていないが実は心というか脳の深層では普通に今も起こっている状態だという話になる。

この機能というか視点が開くと、上の例で言えば1日のスケジュールを回想するのにかかる時間は・・・

・文字で書き起こしたら30分

・言葉で喋ったら15分

・イメージで回想したら8分

・無意識の層を覗けたら5秒

みたいな超高速になるわけだ。

だから瞬間定(カニカ・サマディー)というと物凄く特殊な状態のような気がするが、構造としてはこのような感じ。

サマタ力は必要か?

「リアルさん、それじゃー別にサマタ力はいらないんですね」

という質問もあるかもしれない。

それについてはイエスともノーとも言える。

実際にヴィパッサナー瞑想の流派によってもサマタ力を重要視するところと、あまり重要視しないところがある。

例えばパオ・メソッドと呼ばれている流派ではサマタ力をバキバキに鍛える。

光を出して、それを使って胎児の時の状態に戻ったり過去生を観て行ったりする。

それと比較してマハシ(マハーシ)方式はそこまでサマタ力にフォーカスしない。

そこまでフォーカスしないといってもヴィパッサナー瞑想の中での話であって、実はかなりのサマタ力は必要。

上で述べたようなカニカ・サマディーが起こるぐらいにはサマタ力があった方がいいからだ。

それと比較してルアンポー・ティアン式と呼ばれる流派では気づいがメイン。

この方法は手を使って瞑想するタイプ。

目を開けたまま手の動きに気づく瞑想をしていくのがメイン。

なぜこのような様々な流派が存在するかというと、その人のカルマとか得意・不得意によって分化してきたと思われる。

ザックリ分類

簡単に表にすると次のようになる。

 

これはあくまでも分類上、このように表現したのであって突っ込みどころは色々あると思う。

例えば・・・

「いやいや、●●は◆◆じゃない」

とか、驚異的ってなんだよとか。

私はマハシをやったので他の方式はあくまで参考程度に聞いて欲しい。

ただ、どのような流派やメソッドをやるにしろサマタ力はあった方がいい。

この辺の話が・・・・

A 覚醒のインパクト・強さ

に当てはまるわけだ。

ちなみに、上にあげた以外でも流派は色々あるが、一応は流派としては分かれているが瞑想を行う人の個性やタイプによってこの辺は変わってきてしまう。

例えばサマタ力が高い人がマハシ をするとパオ方式のように光やヴィジョンが色々出てくる。

逆にサマタ力があまり無い場合はパオ方式をやっても特に何も起こらない。

一応、建前上はヴィパッサナー瞑想では気づきが一番大事ですよという話になっているが、実際問題として気づきの瞑想がメインのルアンポー・ティアン式さえサマタ力が全然無いと・・・

「なんだかな、手の動きを使って体操しているだけみたいだな、眠いし退屈」

とかになってくる。

だから、上の表では取り組みやすいと分類しているが、取り組みやすい分なかなかガツンとこないというか、納得しずらい一面はあると思う。

物凄くサマタ力がある人がやればハマるとは思うが、普通の人が普通にマネしてやっても手の体操になってしまいがち。

次に実際にサマタ力が高まると、どのような状態になるのかをみてみよう。

続く・・・・